ィ理学的時間であって、他の時間観念も実はここから導かれるのである。この宇宙的時間[#「宇宙的時間」に傍点]こそ、一切の存在(自然ばかりでなく人間社会の歴史までも含めて)の秩序[#「秩序」に傍点]を与える処のものなのである。之が自然弁証法の云わば脊髄に相当する。――処で自然科学によって見出される自然の諸法則[#「諸法則」に傍点]は、いずれもこの宇宙的時間に於て行なわれる。なぜなら、自然の根本法則[#「根本法則」に傍点]とは、この自然の変化・発展・転化の運動に於ける自然弁証法のことだったから。
だがこの宇宙的時間に於ける根本関係を云い表わすこの根本法則(夫が即ち自然弁証法の本格的な場面だったが)は、二つの問題を有っている。一つは因果性[#「因果性」に傍点]であり、一つは宇宙の進化理論[#「進化理論」に傍点]なのだ。――因果性は歴史的存在の不可欠な内部構造であると云わねばならぬ。歴史的過程がただの並置の秩序から区別されるのは、それが正に過程[#「過程」に傍点]であり変化[#「変化」に傍点]であり、その意味に於て前後の間に一定の連続的な関係[#「連続的な関係」に傍点]が横たわる、ということに
前へ
次へ
全322ページ中289ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング