T点]がこの空間の意味であった。そしてこの場こそ又物質の新しい概念だったのである。かくて物質は場の概念によって、空間と統一される。――又相対性理論による空間規定と時間規定との、内部的な連関――対立の統一――は、非常に有名である*。
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* 空間概念の分析に就いては拙稿「空間論」(岩波講座『哲学』の中)〔本全集第三巻所収〕に多少詳しい。――最近の量子力学の発達は併し、自然科学に於ける空間的記述に関する懐疑を産むに至ったことを注意しておかなくてはならぬ。例えば N. Bohr, Atomtheorie und Naturbeschreibung (1931) を見よ。――だが之は思うに、物理学に於ける従来の[#「従来の」に傍点]空間概念が、今や変更されねばならぬということを意味するに過ぎない。
[#ここで字下げ終わり]

 物・物体は一つの個体である。そしてこの場合の畢極の個体は、広義に於けるアトム(エレクトロン・ニュートロン・ポジトロン・等々)である。アトムとはもはや之を分割し得ないものの謂であった、なる程之が個体(不可分――Individuum)
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