gの」に傍点]歴史的過程に於て叙述されたのではない**。ヘーゲルでも亦そうであった。彼の自然哲学に於ける自然の弁証法的体系は、自然自身[#「自身」に傍点]の運動に基いて展開される代りに、概念の自己運動の順序に従って段階づけられたに過ぎない。
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* カント『自然哲学原理』(戸坂訳)を見よ。
** Schellings Werke, Bd. I. II.(〔Mu:nchner Jubila:umsausdruck〕)の内の諸論文。
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 自然哲学に歴史的過程[#「歴史的過程」に傍点]という弁証法の根本性質を見出したものは、併し実はカントの天体進化の理論であった。そして一方、有機界の歴史的進化の過程という観念に到着したのは、ビュフォン等であった。――だがいずれも之を「自然弁証法」という観念にまで高め得る程の、自然科学上の現実的与件を、当時まだ持っていなかったのである。自然の歴史的発展の思想の下に、自然弁証法の観念が、発生し得るためには、自然科学の目醒ましい発達が行なわれ始めた十九世紀後半まで待たねばならなかった(エンゲルスの自
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