x(改造社版『経済学全集』)によれば、統計学は社会科学の方法である。
[#ここで字下げ終わり]

 最後に、統計的研究手段は、次の実験的研究手段と共に、決して科学の叙述様式[#「叙述様式」に傍点]となるものではない。往々にして之が統計的叙述[#「叙述」に傍点]様式と考えられがちなのは、統計的手段を直ちに統計的方法[#「方法」に傍点]と想定する処から発生する一つの誤解であって、統計なるもの自体が元来研究のための単なる材料に過ぎなかったにも拘らず、それのもつ数量的な表現に幻惑されて、之に方法としての不当な威厳を認めがちな事から来る結果なのである。統計的な数学があったからと云っても、その叙述様式が統計的だなどと考える事は、全く子供らしい事だ*。
[#ここから2字下げ、折り返して3字下げ]
* 統計の数字がもつ魅力は、統計の階級的根本制約に就いての批判を蔽いかくして了う。統計的研究方法[#「研究方法」に傍点]なる概念のもつ一種の通俗的な信用は、この点に関係がなくはない。
[#ここで字下げ終わり]

 実験的操作[#「実験的操作」に傍点]。之も亦統計的操作と同じく、科学研究のための材料の収集の一
前へ 次へ
全322ページ中202ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング