驕Bだが強いてこの手段を叙述様式の下に用いようとすれば、大抵の場合夫が不可能ではないのである。従って叙述様式にこの手段を用いることが出来たということは、少しもその科学の科学性を高めるものでもなければ科学性を証拠だてるものでもない。まして、之だけによって(数学以外の)科学の叙述を与え得たと称するような場合がもしあるとすれば、夫は恐らくその科学の非科学性(抽象性・テーマの人工的局限・認識目的の喪失・等々として現われる)をさえ証明するだろう。
統計的操作[#「統計的操作」に傍点]。前二者は併し、科学研究上に於ける消極的な操作でしかなかった。之に反して、積極的な手段を提供するのは統計的操作と次の実験的操作とである。と云うのは、この二つは科学研究に対して能動的に材料[#「材料」に傍点]を収集[#「収集」に傍点]する機能を有つからである*。
[#ここから2字下げ、折り返して3字下げ]
* 統計と実験との対比に就いては、例えばマルク「統計学」(『科学研究法』――フランス学会編――の中)を参照。――なおこの『科学研究法』は人文関係の諸科学に就いての実証論的な立場からする代表的な省察が集められている
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