B処が実質的[#「実質的」に傍点]な研究手段こそ、科学にとって実際に役立っている科学的操作なのである。この実質的研究手段には大略、四つのものがぞくする。第一は分析[#「分析」に傍点]的操作、第二は解析[#「解析」に傍点]的操作、第三は統計[#「統計」に傍点]的操作、第四は実験[#「実験」に傍点]的操作である。こうした夫々の科学手段・科学的操作が、どのような特色をもち、自然科学や社会科学(又哲学)に於てどのような特殊形態を与えられ、それから研究様式と、又序でに叙述様式と、どう関係するかを、見て行かねばならぬ。

 分析的操作[#「分析的操作」に傍点]。数学的解析の操作から区別された、概念に於ける、概念による、分析をいう。経験された現実(それは事実[#「事実」に傍点]と呼ばれるが)に関する表象をば、表象又は概念を確定することによって分解し、更に之を再結合する処の操作を云う。分解したものを再結合するという意味に於ては、之は却って総合[#「総合」に傍点]と呼ばれている。元来分析と総合とは同一操作の位相の相違にしか過ぎない(一切の判断は、分析判断と雖も、総合判断である――カント)。之は科学的操作
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