ノ専門科学者の躓きがちな閾があるのである。
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数理経済学者と称する或る種の学者は、マルクス主義的経済学(正統派経済学もそうだが)の叙述様式が、文学的[#「文学的」に傍点]であって数学的でないという理由で、充分科学的でないと非難する。だが、こういう数学振り[#「数学振り」に傍点]の一般的なナンセンスは別として、数学的な叙述が文学的叙述でないなどということは、嗤うべき迷信だろう。
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だがこの研究様式(叙述方法から区別された限りの研究方法)は、一応明らかなように見えて実は殆んど全くその実質を把握されていないものではないかと考えられる。例えば実験や計算も研究様式だろうし、演繹や帰納もそうだと考えられている。統計も事物の観念的分析もそうだというわけだが、処が夫々を比較して見るとどこにも相互の連絡のつきそうな手懸りはないのである。で、この点を少し整理する必要がある。
そこで必要なのは研究様式[#「研究様式」に傍点]と研究手段[#「研究手段」に傍点](或いは操作[#「操作」に傍点])との区別である。計算や演算や実験は云うまでもなく明らかに一種の科
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