fオロギーの社会学[#「社会学」に傍点]ではない)と連関せしめられるのである。イデオロギーの科学的批評――それはジャーナリズムから出て来た――は、イデオロギーの論理学とイデオロギーの社会科学との数学的相乗積にも当るだろう*。
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* アカデミズムとジャーナリズムとの一般的な分析は拙稿「アカデミーとジャーナリズム」(『思想』一〇一号)及び「批評の問題」(同誌一二三号)を見よ【いずれも本全集第三巻所収】。
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 かくてイデオロギーの科学的批評によって、イデオロギーの意識[#「意識」に傍点]としての側面と、歴史的社会的存在[#「歴史的社会的存在」に傍点]としての側面とが、具体的に媒介される。之は外でもない、イデオロギーの社会学[#「社会学」に傍点]のメカニズム――ジャーナリズム・アカデミズム機構――のお陰であった。ここまで来てイデオロギーの論理学は初めて現実的情勢に即するまでに具体化されるのである。

 吾々は今や、イデオロギー論の課題の具体的な形態に問題を進めることが出来る。イデオロギー論は言葉通り、イデオロギーの理論だが、夫は
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