ethod)であらざるを得ないであろう。併し比較法とは、実は却って現象の単純な反覆性を仮定している、もし現象が単純に等質的に[#「単純に等質的に」に傍点]繰り返さなければ、――尤もどのような現象でも何かの意味では反覆する――、現在存在する現象の比較の結果を、過去の現象にまで及ぼして結論することは出来ない筈である。実際主義――比較的方法――は歴史の単純な反覆性を仮定する。それによればコントの歴史三段階説にも拘らず、歴史の本質である発展の質的飛躍[#「質的飛躍」に傍点]――歴史の段階的展開[#「段階的展開」に傍点]――は実は存在しない。歴史は実証的段階に入るや此の段階的展開を閉止する、実証的段階は不動で永久でなければならぬ。実証主義の社会学は、他の社会学乃至社会心理学に較べては、社会現象に於ける時間[#「時間」に傍点]の要因を一応見遁さない点で、歴史的ではあるのだが(これはサン・シモンやコント等のぞくしていたブルジョアジーの一時的な進歩性を言い表わす)、その歴史が結局――ブルジョアジーのその後の反動性と共に――非歴史的なものとしてしか把握されない。だから社会は結局非歴史的なものとしてしか把
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