社会学」に傍点]であるべきである。という意味は、知識社会学の最も重大な問題はイデオロギー論にあるというのである。何故なら知識社会学なるものは常に必ず何かの革命思想の流れから生じる一つの問題なのであるが、従ってそれは当然、例えばコントとかマルクスとかが夫々の階級の革命思想を表現したように、階級によって色分けされているものなのであるから*。――さてそこでまず第一に思惟は決して単に思惟として止まることが出来ず、必ず「みずからを超越して」存在する、ということをマンハイムは注意する。思惟は必ず例えば感情・意志・直覚・神秘的恍惚・又は実践などにまで、みずからを超越しないではいられない。思惟はこのようにして「自己を相対化す」性質を有っている。思惟[#「思惟」に傍点]は自己のこの相対化によって、存在[#「存在」に傍点]との連関を避けることが出来ない。処でもしそうとすれば次に思惟は、思想は、特に社会的[#「社会的」に傍点]な存在の内に発生する処の、一つの存在であることを注意することが必要である。思想は社会的に制約された意識・観念である。併しこの時、意識は単なる個々の諸観念を意味するのでは充分でない、一定
前へ
次へ
全378ページ中282ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング