ギー論という言葉のイデオロギーという意味に、即ち上部構造としての意識形態・乃至観念形態という意味に、初めて用いることの出来たのはマルクスその人であった*。
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* イデオロギーの概念の発生と変化とに就いては森戸辰男氏「マルクス・エンゲルスのイデオロギー観」(『大原社会問題研究所雑誌』第八冊)が好い文献である。なお、G. Salomon, Historischer Materialismus und Ideologienlehre(〔Jahrbuch fu:r Soziologie, Bd. ※[#ローマ数字2、1−13−22], 1926〕)を参照せよ。
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マルクス主義的社会科学が一般に所謂社会学[#「社会学」に傍点]を圧倒し牽制するように、マルクス主義的イデオロギー論――尤も正当なイデオロギー論はマルクス主義的のものでしかなかったのであるが――は所謂知識社会学[#「知識社会学」に傍点]を圧倒し牽制する。そこで知識社会学は之に反作用することによって、みずからイデオロギー論を名乗り、イデオロギー論を作らねばならなくなる。そ
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