閧フ変装[#「変装」に傍点]である。或る理論に就いて普通それの問題であるとして与えられている問題形態は勿論のこと、その理論の創始者によってその理論の問題として言明されているものすら、往々にして実は変装されたる問題形態に外ならないことがある。或る理論の真の問題は何か、何が問題であるのか――問題の決定――は人々がその理論に就いて何を問題として選択するかに帰着する(問題の選択に就いては次を見よ)。
[#ここで字下げ終わり]
 さてこのようなものが吾々の、立場の批判[#「立場の批判」に傍点]である。自己の立っている立場が立場として成り立つか成り立たないかを、それは批判するのではない。そうではなくして、一般に立場なる概念が理論に於て、どのような権利を与えられて好いものか、に対する批判でそれはあった。立場一般が批判されるべきであった。
 立場の批判としての問題の理論は、最後に、問題の選択[#「問題の選択」に傍点]に就いて分析を施すことを必要とする。それなくしては恐らく人々は問題が立場に優越する所以を根本的に承認するに躇らうであろう。
 理論の目的は問題の解決[#「問題の解決」に傍点]にある。問題を
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