題[#「突発的問題」に傍点]と既成的問題[#「既成的問題」に傍点]とのこの区別――そして前者は後者を優越する――を用いて、問題[#「問題」に傍点]と立場[#「立場」に傍点]との関係を決定することが出来る*。
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* 今仮にタルドの思想を借りるならば、問題――問題の解決もそうであるが――は発明[#「発明」に傍点]され次で模倣[#「模倣」に傍点]される。前の場合が突発的問題に、後の場合が既成的問題に、相当するであろう。但し吾々にとっては、問題が単に個人的に、非歴史的に発明されるのであっては、元来それは、問題ではあり得なかった筈である。問題の発見は歴史社会的必然によって規定されるべきであった(G. Tarde, Les lois de l'imitation(1921)p. XIII 参照)。
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 既成的問題と突発的問題・伝統的な問題と独創的な問題、との区別を吾々は、立場を経た問題[#「立場を経た問題」に傍点]と立場を経ない問題[#「立場を経ない問題」に傍点]との区別として与えることが出来る。歴史の上に於て、或る一定の立場に立つ
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