i化」に傍点]を通じての、科学の商品化[#「科学の商品化」に傍点]を意味するであろう。
科学のジャーナリズム化が、科学の商品化であるなら、科学の価値がもはや真理でなくして利得となるという点の良し悪しは別としても、その利得すらがもはや大衆のもの[#「大衆のもの」に傍点]でないことは、注意されねばならない。のみならず、ジャーナリズムを産み又それから産れる処の、ジャーナリズムの顧客である公衆[#「公衆」に傍点]なるものが、元来大衆[#「大衆」に傍点]ではなかった*。実際、公衆――読者・読書界・聴衆・ファン・等々――は政治的な組織性[#「組織性」に傍点]を有つものではない、組織性を有たないものは大衆ではなかった。ジャーナリズムは往々想像される処とは異って、であるから決して大衆のもの[#「大衆のもの」に傍点]ではないのである。科学のジャーナリズム化は実際、その顧客である公衆なるものの性質を通じて、或る範囲或る時期の内では、大衆の組織化に与らないのではないが、一旦この限界に到着すると、この公衆の同じ性質を通じて、却って実質上は大衆の組織化を解体し、従って間接にまたは直接に、非大衆[#「非大衆」に
前へ
次へ
全268ページ中257ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
戸坂 潤 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング