とは事実の上で必然であるだろう。人々はこの事実を無条件に承認すべきである。さて併し之が実は、科学階級性[#「階級性」に傍点]の第一[#「第一」に傍点]階梯を意味するものに外ならぬ。というのは科学のこのような当然な基本的な歴史性[#「歴史性」に傍点]が――前に述べたことから――やがて[#「やがて」に傍点]階級性の萌芽である筈であったから。
次に凡ゆる科学は、一定の問題提出の仕方によって動機づけられており、科学の内容とは取りも直さず、この問題の解決と展開であることを注意しよう。処で、かかる問題乃至その提出法は無論歴史的に――伝承的にせよ発見的にせよ――制約されている*。それ故、たとい人々が科学の理論内容に対して有つ関心が直接に変化を蒙らない時でも、その理論の動機であった問題自身がもし従来の人間的関心をつなぐことが出来なくなれば、やがて[#「やがて」に傍点]その科学は消滅[#「消滅」に傍点]せざるを得ないであろう。そして之に反して、何か新しい問題が人間的関心の中心となることによって、新しい科学が発生するであろう。今度はもはや、科学Aがその内容αを変化するのではなくして、科学Aが、科学Bによ
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