身を欺く処の虚偽である。之こそ最も悪質な、最も度し難い、執拗なる虚偽ではないだろうか。之を医すにはもはや良心[#「良心」に傍点]――学的其他の――も役立たない、人々は何に依って之を治すべきであろうか。暴露[#「暴露」に傍点]だけが残っている。蓋し暴露とは、虚偽命題の歴史的社会的必然性[#「必然性」に傍点]を演繹し、そうすることによってその命題の歴史的社会的虚偽性[#「虚偽性」に傍点]を証明する処の、一つの批判的技術である。
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科学の歴史的社会的制約
――科学階級性の階梯に就いて――
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知識・認識・乃至科学の歴史的社会的制約に関する問題を、恐らく人々は、「知識社会学」(乃至「文化社会学」)によって解答出来ると思うであろう。知識のもつ価値内容は之をかの論理学乃至認識論――夫は超歴史的・超社会的と普通考えられている――に任せる外ないが、知識の所産の歴史的社会的活動関係に就いては、知識社会学から教えられねばならぬと、人々は考えるであろう*。処が知識の価値内容とその歴史
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