のである。かくて問題選択に於ける歴史的遊離性と必然性とは、夫々、理論の停滞性[#「停滞性」に傍点]と展開性[#「展開性」に傍点]として、一定の論理形態を反映したのを見るであろう。――併し場合をもっと具体的に進めよう。
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* 歴史に於てはその遊離性と雖も或る意味の必然性をもつ、今云う必然性は之とは異って遊離性に対する地盤性[#「地盤性」に傍点]を指す。――之は社会に於て例えば必要性[#「必要性」に傍点]となって現われる。
[#ここで字下げ終わり]
歴史的運動の必然性に於てあるものは、台頭的契機[#「台頭的契機」に傍点]として現われ、その遊離性に於てあるものは没落的契機[#「没落的契機」に傍点]として現われる。蓋し歴史的運動はその必然性によって運動するのであるが、遊離性は必然性からの脱落としての必然性を有つのであったから、遊離性の必然性は自己矛盾する必然性として、歴史的必然性によって清算・淘汰されて行くべき運命をもつ。遊離性に於てあるものが、必然性に於てあるものの台頭によって、没落せしめられることが、とりも直さず歴史的運動の必然性なのである(但し
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