I・原理を蔽おうとするこの最も頻繁なる虚偽は、形式主義[#「形式主義」に傍点]と呼ばれている*。それであるから、真理の理念をば、真理概念の分析的理論の原理・出発点・立場となし、その理論の原動力であるかのように第一のテーマとして先頭に押し立てるならば、元来無力[#「無力」に傍点]であるべきであった理念としての真理概念は、その形式主義故に、今や有害[#「有害」に傍点]とさえなるであろう。――さて前に、全般[#「全般」に傍点]真理と考えられたものが、このような真理形式[#「形式」に傍点]――理念――であり、部分真理[#「真理」に傍点]と呼ばれたものが之に反して今の真理内容[#「内容」に傍点]であった。前者は一般的形式のもつ形式的原理にぞくし、後者は特殊的現実内容のもつ内容的原理にぞくする。そして前者は、現実内容を内容的に取り扱おうとする一切の理論にとって、元来無力であり、且つ時に有害でさえあった、それを吾々は見て来た。故に吾々は、代表的真理の概念の下に、普通そうされるように真理の理念[#「真理の理念」に傍点]を理解すべきではなく、却って常に例外なく、何等か特殊な真理内容[#「真理内容」に傍点
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