フ階級性[#「論理の階級性」に傍点]は、科学の階級性の最も優越な顕著な場合であるだろう**。科学の大衆性とは、かくて科学の階級性の一つの実質であった。
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* 階級的論理[#「階級的論理」に傍点]という概念を吾々はヨゼフ・ディーツゲンに負う。恐らく之に対して、「階級の論理」という言葉を無意味だとするものはマックス・シェーラーである(Die Wissensformen und die Gesellschaft)。彼によれば階級的科学[#「階級的科学」に傍点]という問題は――論理[#「論理」に傍点]の問題ではなくして――「社会学的[#「社会学的」に傍点]な偶像論」にぞくすべきものである。
** 科学階級性の問題は、科学の歴史的発展[#「歴史的発展」に傍点]に於ける階級性の問題と、科学の理論内容の論理[#「論理」に傍点]に関する階級性の問題との、総合でなければならない。問題を前者だけに限れば論理上の非合法主義[#「主義」に傍点]であり、後者だけに限れば論理上の合法主義[#「主義」に傍点]となる。併し本来の問題は、前者が如何に後者となって現われるか[#「前者が如何に後者となって現われるか」に傍点]、両者が如何に媒介[#「媒介」に傍点]されるかにあるであろう。
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底本:「戸坂潤全集 第二巻」勁草書房
1966(昭和41)年2月15日第1刷発行
1970(昭和45)年9月10日第7刷発行
底本の親本:「イデオロギーの論理学」鉄塔書院
1930(昭和5)年6月
※底本で使用されている二重山括弧は、ルビ記号と重複するため、学術記号の「≪」(非常に小さい、2−67)と「≫」(非常に大きい、2−68)に代えて入力しました。
※底本では、「”」の二点は右下に、「“」の二点は左上に、置かれています。
入力:矢野正人
校正:トレンドイースト
2010年4月4日作成
2010年5月27日修正
青空文庫作成ファイル:
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