で、毎日/\働いて居ります。其後は何の変りもなく無事に病院で勤めて居ります。知らぬ内に種々の事を覚えて行きます。
御正月にはホームシックにかゝりまして実に淋しく、毎日千歳村のなつかしい御家族の御写真のみ眺めて居りました。私は只神の御助けと御導きにより只神の御保護を信じて其日を暮して居ります。いずれ後より精《くわ》しく申上ます。御なずかしきまゝに一寸申上ました。
一月十三日[#地から5字上げ]米国ブルックリンにて
[#地から3字上げ]岩倉馨子
姉上様
[#ここで字下げ終わり]
彼世《あのよ》からのたよりが又一つ来た。其はお馨さんが臨終《りんじゅう》十一日前の手紙であった。
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クリスマスと新年の祝いも、いつしか過ぎ去りまして、はや今日は二十日《はつか》正月となりました。昨年《さくねん》の御正月には、御なずかしき御家に上りまして、御雑煮《おぞうに》の御祝いに預りました。今でも実に何ともかとも申されぬなずかしきその時の光景《ありさま》を追懐《ついかい》いたします。実に月日の過ぎ行くのは早いもので御座いまして、もはや当地に参りましてから年の半分は立ちま
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