竅m#「あらびや」に傍点]語の弾丸・白い樹木・黄色い屋根・密雨のような太陽の光線――PORT・SAID。
ポウト・サイド。
倫敦《ロンドン》から三五八八|浬《カイル》。十一日二時間五十分。
横浜まで八四七〇|浬《カイル》。三十六日。
西洋の出口であるこの奇妙な門は、同時に、東洋への入口のより[#「より」に傍点]奇妙な門である。だから、PORT・SAIDは、白・黒・黄・赤の各人種によってアラビヤ風に極彩色された、二面神の象徴模型なのだ。
スエズ運河はここからはじまる。
『明朝早くポウト・サイドに着きますが、入港と同時に石炭の積込みを始めますから、今夜おやすみになるまえに窓を閉めたほうがいいでしょう。よく忘れて開けて置いたため、窓から石炭の粉が舞い込んで、部屋じゅう真黒になった人があります。』
と、昨夜の食卓でナイフとフォウクの間からこういうBROADCASTをした人があった。
で、窓を締めたきりにした船室で、寝苦しい一夜を明かす。
それでも、朝になってうとうと[#「うとうと」に傍点]としたらしい。
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わ・わ・わっ!
わ・わ・わっ!
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