マイル》北に丁抹《デンマーク》が国家的に誇っているリングビイの教育都市。グルンドトリッグの国民高等学校・リングビイ農業学校・丁抹《デンマーク》国立農民博物館・SETO。
附録の2。
二日がけでフィエン島のオデンス市へ。バングス・ボデル街のかどにH・Cアンデルセンの生家。いまは彼の記念博物館。小父さん小母さんの聖地《パレスタイン》だけに日本の「おじさん」巌谷小波《いわやさざなみ》、久留島武彦《くるしまたけひこ》なんかという名刺も散見。グラアブルダ・トルフ街郵便局のそばに、またアンデルセンの像。
附録の3。
買物。コペンハアゲンには世界的に権威ある店が二軒ある。ともに陶器店で、ロウヤル・ポウセリンとケエレル。妻は、日本へ帰ってからお菓子鉢にしたいといって、オステルガアドのケエレルで波斯青《ペルシャン・ブルウ》の一器をもとめる。
ついでに、旅行中彼女の集めているものを列挙すると、第一に、方々の郷土服を着けた人形。第二に各地の|手提げ《ハンド・バッグ》、第三に――これはぜひ特筆大書を要する――各国婦人の美点。
私の「趣味の蒐集」――巻煙草の空箱《あきばこ》。見聞。「がいはくなちしき
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