ク。
 名物。風車、木靴、にせ[#「にせ」に傍点]ダイヤ、おらんだ人形、銀細工、ゆだや人、運河。
 アムステルダム――ことしはオリムピックという柄にもない重荷をしょって、町じゅう汗たらたらだった。おかげで私たちも暑い思いをする。
 宮殿――百貨店と間違えて靴下を買いに這入ったりしないよう注意を要す――猶太区域《ゲットウ》、レンブラントの家、コスタアのだいやもんど工場、国立美術館――レンブラントの Night Watch、エル・グレコ、ゴヤ、ルノアウル、ドラクロア、ミレイ、マネエ、モネエ、ドガ、ゴッホ、ゴウガン、ETC。
 一度停車場まえの橋下からベルグマンの水《ウォタ》タキシで市内の運河めぐりに出ること。
 フォレンダムとマルケンの島――遊覧船で一日。風と浪とに送られて――それだけ。
 ヘイグ――モウリツホイス美術館のレムブラント筆|解剖の図《アナトミカル・レッスン》、イエファンエンプウルトの牢獄、これはいま博物館になって、昔からの拷問刑罰の器具を細大洩れなく蒐《あつ》めてある。ヘイグでのA・NO・1。
 ちょっと電車でシュヘヴェニンゲンの海水浴場へ行くといい。人ごみのカシノで食事し、
前へ 次へ
全66ページ中53ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
谷 譲次 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング