ては大役でありました。かくてまず別に落ち度もなく、師匠の葬式は後嗣《あとつ》ぎがまだ子供の仮葬ではありましたが、生前名ある彫刻師として、まず恥ずかしからぬだけのとむらい[#「とむらい」に傍点]を出したのでありました。
それから、初七日、三十五日、四十九日の後《あと》のことなども私が主となってまず滞りなく万事を致したことでありました。
底本:「幕末維新懐古談」岩波文庫、岩波書店
1995(平成7)年1月17日第1刷発行
底本の親本:「光雲懐古談」万里閣書房
1929(昭和4)年1月刊
入力:網迫、土屋隆
校正:noriko saito
2006年9月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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