谷より峰へ峰より谷へ
小島烏水

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)島々《しましま》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)見|紛《まぎら》わぬほどに

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「靜のへん+定」、第4水準2−91−94]
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       穂高岳より槍ヶ岳まで岩壁伝いの日誌(明治四十四年七月)

[#ここから改行天付き、折り返して5字下げ]
二十日 松本市より島々《しましま》まで馬車、島々谷を溯り、徳本《とくごう》峠を踰《こ》え、上高地温泉に一泊。
二十一日 穂高岳を北口より登り、穂高岳と岳川岳(西穂高岳)の切れ目より、南行して御幣岳(南穂高岳または明神岳)の一角に達し、引き返して奥穂高岳に登り、横尾の涸沢《からさわ》に下り、石小舎に一泊。
二十二日 石小舎を出発して、涸沢岳(北穂高岳)に登り、山稜を北行して、東穂高岳、南岳を経て、小槍ヶ岳(中の岳)、槍の大喰《おおばみ》岳を経て、槍ヶ岳に到り、頂下に一泊。
二十三日 蒲田
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