[ルでバタサンドヰッチと、ハムサンドヰッチを私は取つた、
ハムの方は少し冷え過ぎてゐた。

好い気持で、緑のテーブルの、下に脚を投出して、
私は壁掛布《かべかけ》の、いとも粗朴な絵を眺めてた。
そこへ眼の活々とした、乳房の大きく発達した娘《こ》が、
――とはいへ決していやらしくない!――

にこにこしながら、バタサンドヰッチと、
ハムサンドヰッチを色彩《いろどり》のある
皿に盛つて運んで来たのだ。

桃と白とのこもごものハムは韮の球根《たま》の香放ち、
彼女はコップに、午後の陽をうけて
金と輝くビールを注いだ。
[#地付き]〔一八七〇、十月〕
[#改ページ]

 『皇帝万歳!』の叫び共に贏《(か)》ち得られたる
 花々しきサアルブルックの捷利


[#地付き]三十五サンチームにてシャルルロワで売つてゐる色鮮かなベルギー絵草紙

青や黄の、礼讃の中を皇帝は、
燦たる馬に跨つて、厳《いか》しく進む、
嬉しげだ、――今彼の眼《め》には万事が可《よ》い、――
残虐なることゼウスの如く、優しきこと慈父の如しか。

下の方には、歩兵達、金色《こんじき》の太鼓の近く
赤色《せきしよく》の大砲《ほづつ
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