一した合理的な美しい種類が出来てしまっているのだ。
フランスあたりの額縁屋の店を覗くとその職人が、さものんきそうに彼らの店さきで、ゆったりした顔をして美しい縁をつくっているのを見受けると、まったく羨ましい気がする。並んでいる無数の縁は安ものの仮縁でさえちゃんと正確なクラッシックな心がその一つのカーブにまで現れているようだ。
また古物の素晴らしいのが見たければ古縁屋へ駆けつければいいのだ、階下も階上も、涎の止め難い素晴らしくよい味の額縁でうずまっているのだ、あらゆる形式と種類で埋まっているのだ。
またパリの夜店などあるいてみると汚ない小道具屋によくビッシエールなどの使っている古い額縁などの味のよいのが発見されるのだ、何という便利さだ、絵が出来た縁がほしいと思う、額縁屋へ走る、仕入れのものでも何かがある、ピッタリと合う、うれしいというわけだ。われわれは贅沢はいわない、すっきりとした、正当な、本すじでさえあればそれが仮縁でも何でも喜ぶのだ。
ところで日本の現在ではどうだ、田舎の万屋で山高帽子を買っているようなものだ、何といっても品物は三個しかありませんから我慢しといて下さいというふう
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