みをなめることがしばしばである。
日本には昔から客をお茶屋へ招待するという風習がある。ことにある旦那達は絵描きを芸者とともに並べて遊んでみる風習もあるようだ。私達の如く油絵という殺風景な仕事をするものでさえも時には招かれることがある。
ところで酒でも飲めればまず旦那のお相手ともなり、芸者とともに暫時を稼ぐことも出来るわけかも知れないが、不幸にして僧帽弁に穴のあるものにとっては歓楽どころの騒ぎではないのだ。
左様に勤まり難いことが初めから判っているものならば、初めに謝絶すればよいのだが、何かその明るい世界には、何かまた変った幸福らしいものが落ちてでもいそうなさもしい心も出るので、ついうっかりと来てしまうことも多いのだ。
しかしながらまず初めのうちは芸者も、旦那も、Lも、Mも、Nも、OPQも、皆正気だから私の話は向こうへ通じるし、向こうの話も了解出来るのでまずこれなら何とか辛抱も出来るのかと思っていると、やがて、L、M、N、O、P、Q、旦那、芸者は勝手にアルコールの世界へ転居してしまうのだ。
すると正気の間は多少、商売上、丁寧であった芸者の言葉が妙に荒々しくなってくる。なんや、あ
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