み出した様にかく事がよくあるものである。
  ×  ×  ×  ×
 静物の構図も風景と大差はない、其原理は一つであるが、静物は自然とは違って、其構図はよほど人工的に工夫の出来るものである、即ち静物は器物、花、果物、椅子、テーブルと云った処の財産で云えば動産であるから、如何様にも動かす事が出来るのだ。処でこれはあまりに人間の自由になり過ぎる為めに反って災を招き、いつも一定して、変化あるよき構図が得られない事になったり嫌味なわざとらしい構図が出来上るものであるから注意せねばならない、吾々はなるべく静物写生の為めにわざわざと机を飾って見たりちゃぶ台の上へギタアをのせて見たりする事はどうかと思う。それよりも私は自然にとりちらかされた室内の情景に偶然よき構図やモチーフを発見する方がよいと思う。構図の為に構図を作る事はどうかすると厭味を起さしめる。
 静物以外、大きな壁画であるとか或は何百号への大作などする場合、単に自然の一角を切取って篏め込むだけではどうも絵は纏まらない。
 そこで何人かの群像や風景、及草木、花鳥、の類をば如何に組合せ、如何に配置するかが大作としては重大な仕事となる。本当に構図
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