り、相談相手ともなりはしないだろうかと思う。
よき構図は左様に人間の五体の釣合の如く、樹木の枝の如く、音律のよき調和の如く、美しい縞柄の如く、画面の上に頗るよろしく保たれた処の明暗と物と物、色と色と、形と形と線と線との最も都合よきリズム大調和であらねばならない。
従って右方ばかりへの主要なものが集り過ぎたり、下へものが下り過ぎ[#「過ぎ」は底本では「過き」]たり、右と左に同じものがあって、それを連絡すべき何物もなかったり、上方が重過ぎたり、画面の真中へすべてのものが集り過ぎたり、一方ばかり明る過ぎたり竪にものが並び過ぎたり、又風景としては空が一つも見えなかったりする事はいけない。
又半分からちぎれた様な図柄なども不安である、例えば活動写真の場合でもどうかすると写真がガタリと半面下へ落ちて了ってつぎ目が幕面へ現れる事がある、そんな場合、チャップリンの顔が下に現われ、上方から足と靴とが下っていると云う構図である。吾々は早く直してもらい度いと思う、吾々は不安でたまらない。
こんな構図を、初めて絵をかく人は屡々作る事がある、まさか足を上へ描く事はないが人物を妙に半端な処から半分画面へは
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