うものなら、私はもうその部屋では眠ることは出来ないという厄介なことになってしまうのだ。それで私は或る時近所の小僧と特約して一匹十銭で殺してもらうことにした、鼠よりよほど値がよいので喜んでとりに来てくれたが、あまり蜘蛛が出ない日が続くと、小僧は儲《もう》けがないのでよそから大きな奴の密輸入を企てようとしたので、これは危険だからやめにした。
私がさように嫌う蜘蛛でさえ手にまるめ込んで愛撫するかの如く爪《つま》くる人もあるからおかしい、もし蜘蛛の男女が恋をしたとしたらやはり野の花よとか、美しい背の君よとか考えることだろうと思って私は面白い自然のからくりに感心しているのである。
紹介
私には絵描きという言葉が妙に恐ろしくいやに響くのだ。それは一つには私が大阪という土地にのみ住んでいて、大阪人にのみ取り囲まれていたために、とくにこんなことを強く感じさせられるようになったのかも知れない。
私は、私の友人の家庭や、友人とともにレストランやカフェーあるいは道路の上で、その友人のまた友人というのに紹介されることがしばしばある。そんな場合、私の友人の友人がわれわれ同様といった格の人ででもあ
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