、キザな服なんだから、おれは大キライだ。オッチョコチョイで。
 ドイツとパリとで、見当り次第に、何かおみやげになるいいものを買って帰る事にする。
 中々、買物も骨が折れるもんだよ。本とかエノグとかなら、自分でわかるけれども、何しろ女のもんは六つかしい。そして、時々テレクサクて、立派な宝石屋なぞへ入れない気がするよ。

 十一月十四日
 急に寒い日が来た。朝目をさましたら、まっ白に雪が積っていた。然し、部屋の中は、スチームの為めに暖かだから、丁度汽車にのって、雪見をしている様なものだ。外出するとさすがにつめたい、すばらしくつめたい。然し雪が降る前よりも、つもってからの方が温い。
 日本の雪の様に、すぐとけない。何日経っても、決してとけない。丁度白い砂がつもっている様なものだ。夜になると、石畳みの道に、いてついてしまって、氷すべりが出来る。子供がソリを持ち出して遊ぶ。雪が溶けないから、あまだれが決して落ちない。そのうちに雪の色がだんだんよごれて、灰色になってくる。あまり美くしいものではない。西洋の雪は、大味だよ。然し、ドイツらしくて面白い。やはりドイツは冬が来なくては、ほんとにドイツらしい
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