になるらしい。僕は三四月頃の船を注文するつもりだ。三ヶ月前に注文すればよいそうだ。それより早くは帰るかもしれんが、遅くはならぬ事は確かだ。巴里の絵なぞは一向につまらないものが多い。僕が日本で考えていた通りだ。来月の末頃まではいろいろの展覧会などがあるから、巴里に居て、それからドイツへゆく。
 美川君もるすになるといけないから、やはり日本人クラブの上記の方がよろしい。何しろ上記の通りかけば来ます。
 セーヌ河の古本屋、五階下の様なガラクタを売る店で、今日は面白いフランスの名所絵の銅版画の色ズリを四枚買って来たよ。
 巴里に居る間にいろいろ珍らしいものを買っとき度いと思う。
 大分道の勝手もわかって来たが、語は中々通じない。何を云っているのか少しもまだわからぬ。然し、下宿のおかみさんに朝飯の注文と、風呂の注文と、道を聞く位の事は出来る。
 巴里の千日前の様な処へ行くと、盛んな踊り場があって、その騒ぎはとても想像が出来ない位のもんだ。
 バルタバラン、オリンピアなどへ二三べん見に出かけた。これだけは日本から遠めがねで覗かせたい。
 パリの女の服装はずい分安いものを着ていて、美くしく見せる事は
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