│ Chez Mr. T. Mikawa, │
│ 3 Rue Beudant 17em. Paris France. │
└────────────────────┘
でよろしい。
落付いたら、ゆっくり、詳しく通信する。
まだ、日本から美川君の方へ一向手紙が到着していないので、大阪の事情が一向わからず失望した。八月六日出の、吉延さんからのハガキだけは落手した。
通信を望むよ。電報は一度かけるのに百フラン、一寸二十円程かかるので、あまり沢山うたずに、ケンヤクして、三休橋宛に一つだけ打った。何れ後便にて。
ゴテゴテしている処へ、新聞なぞ見た事ないので日もわからぬ。
九月二十七日 巴里より
やっと、今日は巴里の一人歩きをやって見た。乗合自動車へ一人でのって見た。昨夜、美川君のうちで手製のめしをたいて貰って、牛肉でよばれた。いい家だ、三階で三間程ある。日本でだったら大変なものだ。あまり話し込んで遅くなったので、そのまま泊り込んでしまった。
美川君は来年の三月の末頃に、アメリカ経由で帰るそうだ。丁度僕の帰ると同じ時せつに日本へつく事
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