学生と先哲
――予言僧日蓮――
倉田百三
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)熱き腸《はらわた》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)海辺|旃陀羅《せんだら》が子也
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「口+敢」、第3水準1−15−19]《くら》われ
[#…]:返り点
(例)依[#(テ)][#二]了義経[#(ニ)][#一]
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)依[#(テ)][#二]了義経[#(ニ)][#一]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)返す/\も
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
一 予言者のふたつの資格
日蓮を理解するには予言者としての視角を離れてはならない。キリストがそうであったように、ルーテルがそうであったように、またニイチェがそうであったように、彼は時代の予言者であった。普通の高僧のように彼を見るのみでは、彼のユニイクな宗教的性格は釈かれない。予
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