学生と生活
――恋愛――
倉田百三
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)青雲《あおぐも》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)大|負傷《けが》を
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)悪《わる》ズレ[#「ズレ」に傍点]
〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)〔Pelle'as et Me'lisande.〕
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−
一 学窓への愛と恋愛
学生はひとつの志を立てて、学びの道にいそしんでいるものである。まず青雲《あおぐも》を望み見るこころと、学窓への愛がその衷になければならぬ。近時ジャーナリストの喧声はややもすれば学園を軽んじるかに見える。しかし今日この国に必要なのはむしろ新しき、健やけきアカデミーの再建である。学生にして学窓への愛とほこりとを持たぬことは自ら軽んじるものである。もとより私といえども今日学生の社会的環境の何たるかを知らぬものではなく、その将来
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