き、肉が尽きると人猿どもは歯をむき[#「むき」に傍点]出して威嚇した。そして私を小屋の方へ遠慮会釈なく追い立てた。それで私はまた空しく小屋へ帰らなければならなかった。
 こうして幾日か日が経った。
 湖水は依然として空である。水溜りの水も悉く干《ひ》て水草などは大概枯れた。
 無尽蔵にいる兎や狐を狩り取ることもいと容易《や》すければ、その肉を燻《あ》ぶることも焼くことも大して手間は取らなかったが、私の目指す森林の奥まで持ち運ぶ方法に苦しんだ。途中で餌物がなくなろうものなら、あの兇暴な人猿どもはまたもや遠慮会釈なく小屋へ追い返すに違いない。これが自分には苦痛であった。
 しかし窮すれば通ずという古い諺にもある通り、間もなく私はその困難に打ち勝つ方法を発見した。
 荷車を製造《つく》るということである。
 なんという容易なことだろう! しかしこうやって思い付いて見ればきわめて容易のことではあるが、思い付くまでの苦心と云ったらまたひと通りのものではない。私はこの事を思い付くや否や嬉しさのあまり雀躍した。
 私は焼き肉を褒美にして人猿どもを使用した。彼らは私の命令通りどんなことでもするのであっ
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