むろ》していたのが、十数人の植木師たちであった。
 彼女は植木師たちに助けを乞うた。植木師たちは承知して、彼女に彼らの衣裳を着せ、追って来た頼母の家来たちの眼を、巧みにくらませて隠してくれた。
 それからというもの彼女はその姿で、植木師たちと一緒に住み、植木師たちと一緒に出歩き、恋人主税の行方を探し、今日までくらして来たのであった。
 主税もお葉もその姉のあやめ[#「あやめ」に傍点]も、無事に田安邸から遁れ出たという、そういう消息は人伝てに聞いたが、どこに主税が居ることやら、それはいまだに解らなかった。
 植木師たちの本拠は秩父にあったが、秩父から直接植木を運んで、諸家へ植え込みはしないのであった。
 まず秩父から運んで来て、本門寺つづきの丘や谷に、その植木をとりこ[#「とりこ」に傍点]にして置き――そこが秩父の出店なのであるが――そこから次々に植木を運んで、諸家へ納めるようにしているのであった。ところがとりこ[#「とりこ」に傍点]にして置いたたくさんの植木が、今日ですっかり片付いてしまった。
 そこで彼らは本拠の秩父へ、今夜帰って行くことにし、今歩いているのであった。……
(わたしに
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