繧ワもなく軍需大臣となり、次いで陸軍大臣に転じ、ついに今は総理大臣の椅子《いす》を占め、隠然として連合諸国の総大将たるの観がある。しかも余をもってこれを見れば、彼は依然として、今より約十五年前、英国バーミンガム市においてその同胞のためにほとんど一命を奪われんとせし当年の militant peacemaker(戦闘的平和主張者)たるロイド・ジョージそのままの人である。思うにやがてきたるべき平和会議の席上において、最も権威ある発言をなしうる者は、必ずや彼ロイド・ジョージであろう。しかも彼は正義のために、よくドイツ人と戦うことを知ると同時に、またよく自国人と争うことを知る。このゆえに私は、きたるべき平和会議の席上に、心より彼を歓迎すると同時に、戦後の経営においても、英国多数の貧民のため、彼の生命の永《とこしえ》に長からん事を祈る。国家を異にし、人種を異にしながら、私のひそかにその長寿を祈りつつあるは、世界の政治家中ロイド・ジョージただ一人である。
[#地から1字上げ](大正六年一月十一日)
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 If the life is more than
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