もって中編を結び、これより直ちに下編に入らんとす。下編はすなわち貧乏退治の根本策を論ずるをもって主題となすもの、おのずからこの物語の眼目である。
 今論を進めんがため、重ねて中編における所論の要旨を約言せんか、すなわちこれを左の数言に摂することを得《う》。いわく、
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(一) 現時の経済組織にして維持せらるる限り、
(二) また社会にはなはだしき貧富の懸隔を存する限り、
(三) しかしてまた、富者がその余裕あるに任せて、みだりに各種の奢侈《しゃし》ぜいたく品を購買し需要する限り、
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貧乏を根絶することは到底望みがない。
 今日の社会に貧乏を絶たざるの理由すでにかくのごとし。されど吾人《ごじん》にしてもしこの社会より貧乏を根絶せんと要するならば、これら三個の条件にかんがみてその方策を樹《た》つるのほかはない。
 第一に、世の富者がもし自ら進んでいっさいの奢侈《しゃし》ぜいたくを廃止するに至るならば、貧乏存在の三条件のうちその一を欠くに至るべきがゆえに、それはたしかに貧乏退治の一策である。
 第二に、なんらかの方法をもって貧富
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