ちょうど日がくれて仕事が済む時、灯《ともし》がついて夕炊《ゆうげ》のけむりが家々から立ち上る時、すべてのものが楽しく休むその時にお寺の高い塔《とう》の上から澄《す》んだすずしい鐘の音が聞こえて鬼《おに》であれ魔《ま》であれ、悪い者は一刻《いっこく》もこの楽しい町にいたたまれないようにひびきわたるそうであります。めでたしめでたし。
底本:「一房の葡萄」角川文庫、角川書店
1952(昭和27)年 3月10日初版発行
1967(昭和42)年 5月30日39版発行
1987(昭和62)年11月10日改版32版発行
初出:「婦人の国」1926(大正15)年4月
入力:土屋隆
校正:鈴木厚司
2003年6月26日作成
青空文庫作成ファイル:
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