くほどだったので、このときも足がつめたくて殆んど眠れずうつらうつらとしていたので吉田君の深い眠りが気にかかり、ときどき吉田君、吉田君と呼んでみた。その度にうーんと返事がある。寒いことはないかと問えば、やっぱりうーんと言っている。全く眠いに違いない。でもあれほどたくさんあたたかい物を食べた後だからどんなに深く眠ったって大丈夫だ。それに寒くないというのだから心配はない。こんなときに眠るまいと努力するのは非常に神経を消耗さすのでよくないと知っていたが、友の身体の状態がわからないので気掛りだったのだが、異状も認めぬので僕も安心して眠ることにした。
それから数時間は過ぎたと思われるころ、とうとう二人とも寒さのために目が醒めてしまった。まだまだ夜は明けそうにない。コッヘルで熱い奴をこさえてカロリーをとり、もう一眠りしようと思って雪に埋れた道具を掘り始めた。そしてやっとコッヘルは掘り出すことができたけれど、どうしたものかアルコールを入れた缶が見つからない、こうした物は一揃いにし袋に入れておけばよかったと思ったが仕方がない。八方手をわけて探したが無駄であった。このときはさすがにがっかりした。眠れない
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