「木+無」、第3水準1−86−12]立尾根の下りは二〇〇〇メートル附近で右の谷へ入ったが、雪崩で随分荒れていて不愉快だった。下の方は小さい滝があったので右へ巻いたが、藪で意外に時間を食った。濁《にごり》の小屋には寝具がなかったので東信電力の金原様のところへ泊めてもらった。高瀬の谷には物凄い雪崩が出ているだろうと思っていたが、雪の少ないためか問題になるほどのものは見つからなかった。
鹿島槍ガ岳
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昭和六年二月十一日 晴霧 鹿島村午前四・三〇 冷沢徒歩六・一〇 北俣と西俣の出合八・〇〇 スキー・デポ午後一・三〇 冷ノ池二・三〇 鹿島槍ヶ岳四・四〇零下一八度 冷ノ池六・〇〇 スキー・デポ八・三〇 北俣と西俣の出合九・三〇 冷沢徒歩一一・〇〇 鹿島村午前〇・〇〇
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鹿島村から丸山までは毎日一回やってきたので、この日は四回目だった。丸山の下で冷沢《つべたざわ》の川を渡ってからは北俣と西俣の出合を左岸ばかりを行く。一ノ沢までに二カ所ほどスキーをぬぐところがあったが、だいぶおどかされた西俣等はとてもスキーに適したすばらしい谷だった。西俣へ
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