いていただきたいと存じたまでであります。時世のことについては最早何事も申しません。ただ小生の胸中お察し下さい。
 国家のため先生のご自愛のほど祈る念ますます切なるものがあります。
 堀川先生はじめ皆様へよろしくお伝え下さい。
   昭和十九年七月二十六日
[#地から2字上げ]尾崎秀実
[#地付き]頓首再拝

 竹内老先生 玉案下
追白、一番暑熱の必要なこの頃、この涼しさはお米のことが心配になります。



底本:「日本の名随筆 別巻17 遺言」作品社
   1992(平成4)年7月25日第1刷発行
底本の親本:「愛情はふる星のごとく」東都書房
   1964(昭和39)年10月
入力:渡邉つよし
校正:菅野朋子
2000年11月13日公開
2005年12月14日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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