に出さないといふやうな、女大學流の教育を受けて來たものだから、自然に表情も鈍ぶくて、一般に顏がのつぺりとして締りがない。いくら贔屓目でも、恰好とか容貌とかいふ意味に於ては、あまり好いモデルはないであらう。



底本:「日本の名随筆40 顏」作品社
   1986(昭和61)年2月25日第1刷発行
   1989(平成元)年10月31日第7刷発行
底本の親本:「彫刻真髄(新装版)」中央公論美術出版
   1978(昭和53)年5月
※「遣つた」の「遣」、「十分に」の「に」、「外に出で」の「で」には、底本では、原稿不鮮明のため、読みとりに確信が持てないとの注記が入っています。
※「斯かる美人」の「か」、「受取りかねる」の「り」、「美に富んで」の「に」を、底本は「〔 〕」で囲んで示しています。
入力:渡邉 つよし
校正:門田裕志
2002年12月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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