漢人の一員たる気持であらねばならぬ。皇帝が日系軍官の名称を止めよと仰せられた御趣旨もここにあると拝察する。諸民族混住の国に於て官吏は日系、満系、朝鮮系等のあるは自然であるが、軍隊は各民族軍隊を造るのであるから、漢民族の軍隊の中に「日系軍官」なる名称の有せらるるは適当でない。
田舎の満州人警察の中に少数の日系警官を入れて指導する考えらしいが、この日系警官が満州国不安の一大原因となっているのは深く反省せねばならぬ。他民族の心理は内地から出稼ぎに来た人々に簡単に理解せられない。警官には他民族の観察はほとんど不可能であり、また満州人警官の取締りも適切を欠く。
満州国内匪賊の討伐は実験の結果に依ると、日本軍を用うるは決して適当でない。匪賊と良民の区別が困難であり、各種の誤解を生じ治安を悪化する虞が大きい。満州国の治安は実に満州軍が主として匪賊討伐にあたるようになってから急速に良くなったのである。満州国内の治安は先ず主として満州軍これにあたり、逐次警察に移し、満州軍は国防軍に編制するようにすべきである。国兵法の採用により画期的進歩を期待したい。
有事の日は、日本陸軍の主力は満州国を基地として
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