なく失敗して来たった事を深く考え、皇道に基づき正しき道義観を確立せねばならぬ。満州建国の民族協和はこの問題の解決点を示したのである。満州国内に於ける民族協和運動は今日まで遺憾ながらまだ成功してはいない。明治以来の日本人の惰性の然らしむるところ、一度は陥るべきものであろう。しかし一面建国の精神は一部人士により堅持せられ、かつ実践せられつつあるが故に、一度最大方針が国民に理解せられたならばたちまち数十年の弊風を一掃して、東亜諸民族と心からなる協同の大道に驀進するに至るべきを信ずる。
 この新時代の道義観の下に、世界最終戦争を目標とする東亜大同の諸政策が立案実行せられる。しかしそれがためには我が東亜の地域に加わるべき欧米覇道主義者の暴力を排除し得る事が絶対条件である。即ち東亜(我が)国防全からずして、東亜連盟の結成は一つの夢にすぎない。
 東亜連盟の結成が我が国防の目的であり、同時に諸政策は最も困難なる国防を全からしむる点に集中せらるる事とならねばならぬ。国策と国防はかくて全く渾然一体となるのである。いわゆる国防国家とはこの意味に外ならない。
 東亜連盟の結成を妨げる外力は、
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