費が問題でなく国家の生産能力が事を決定する。国防献金ももはや問題とならない(但し恤兵《じゅっぺい》事業等は郷党の心からなる寄附金による事が望ましい)。
資産家特に成金を寄附金の強制から解放し、彼らの全力を発明家の発見と幇助《ほうじょ》に尽さしめる。国家の機関は発明の価値を判断して発明者には奨励金を与え、その援助者には勲章、位階、授爵等の恩賞をもって表彰する。一体統制主義の今日、国家の恩賞を主として官吏方面に偏重するのは良くない。恩賞は今日の国家の実情に合する如く根本的に改革せねばならぬ。信賞必罰は興隆国家の特徴である。
発明は単に日本国内、東亜の範囲に限る事なくなるべく全世界に天才を求めねばならぬ。
しかし科学の発達著しい今日、単に発明の奨励だけでは不充分である。国家は全力を尽して世界無比の大規模研究機関を設立し、綜合力を発揮すべきである。発明家の天才と成金の援助で物になったものは適時これをこの研究機関に移して(発明家をそのまま使用するか否かは全くその事情に依る)、多数学者の綜合的力により速やかにこれを大成する。
研究機関、大学、大工場の関連は特に力を用いねばならない。今日の如
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