うべき何らの権利をも有しないのである。
 またさらに、私は上述の第一の仕方で、すなわち商量せらるべきすべてのものの明証的な知覚に依存するところの仕方で、誤謬を絶つことができないにしても、私はもう一つの仕方で、すなわちただ、ものの真理が私に明白でないたびごとに、判断を下すことを差し控えるべきであることを想起するということに依存するところの仕方で、誤謬を絶つことができるのである。なぜなら、たとい私はつねに一つの同じ認識に堅く固執することができないという弱さが私のうちにあることを経験するにしても、しかし私は注意深いそしてしばしば繰り返された省察によって、その必要があるたびごとに、かのことを想起し、そしてかようにして過たない或る習慣を得るようにすることができるのであるから。
 まさにこのことに人間の最大のそして主要な完全性は存するゆえに、私は今日の省察によって、誤謬と虚偽との原因を探究したのであるからして、少からぬものを獲得したと思量する。そして実にこの原因は私が説明したのとは別のものであることができない。なぜなら、判断を下すにあたって意志をば、ただ悟性によって意志に明晰に判明に示されるところ
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