ので今日探してみたが、『教父文庫』の中の独訳があっただけだった。それを取り出して読んでいるうちに夕方になる。田辺耕一郎君が来て農民文学懇話会のことを話していると、渡部義通君来訪、ついで桝田啓三郎君が来る。田辺君ひとり先に帰ってから渡部君と碁を二番打ち、三人で夕食をする。八時頃から誕生日の自祝のつもりで桝田君と一緒に銀座へ出て少し酒を飲む。そこで和田日出吉氏に逢う。満洲へ来るようにと勧められる。十二時帰宅。すぐ床へ入って眠ったが、三時頃目が覚めてそれから眠れないので、ルナンの論文集を取り出して床の中で読んでいると明方になる。
[#地付き](『文芸』一九三九年二月号)



底本:「現代日本思想大系 33」筑摩書房
   1966(昭和41)年5月30日初版発行
   1975(昭和50)年5月30日初版第14刷
初出:「文芸」
   1939(昭和14)年2月号
入力:文子
校正:川山隆
2007年1月3日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボラン
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